〜妖精ABCDEたちの証言〜 「鬼(←エリー)が遠出して今日で何日目だっけ?」 指折り数えて青くなる妖精B。 「…あまり考えたくないけど……。」 「ヒッ!!! もッ、そろそろ帰ってくンじゃん!!」 叫んで卒倒するC。 「ヤバいよ×2、ようやっと材料切れたから こうして羽のばしてるのに またソッコー仕事いれられちゃうよッッ。」 冷静(?)に痛分析するD。 「…あれ? そいやEの奴はどこ行った?」 「現実逃避のために外でひなたぼっこしてる。」 外で燃え尽きて廃になってるE。 「…里に帰りたい……。」 「あいつそろそろ虹リーチだべ(ゾッ)?」 「もしくは過労でみんなより先に 逝っちゃうね(ゾゾッ)。」 「みんな最初は黒かったのに…。」 「笑顔で矢継ぎ早に仕事押し付けてったもんね。」 「メガフラ(メガフラム)製作初めて 押し付けられたときは手の震えがとまらなかった。」 「まだいいよそれ。ボクなんてひたすら研磨剤だよ? 見てよこの、可愛い妖精さんに似つかわしくないほど 鍛えぬかれた腕ッ(ムキ)。」 「新人(採取オンリー組)のうちだけだよね ラクできるのって…。」 「てかまだ帰ってくるなよ新人組〜ッ。」 「材料きたらまた仕事……。」 「それ以前に……鬼帰って来るなーーーッ!!!」 「あぁ、切実にあの頃に帰りたい……。」 「お外に出たい…。」 「日の光に当たりたい…。」 「里の兄弟たちはどうしてるかなぁ…。」 「ヤバい、マジで涙が出てきた。」 わっと泣き崩れるC。 「耐えろ、耐えるんだCッ。」 「だまされてついてきた自分がおろかだったよ…ッ。」 「みんなその気持ちは同じさC。」 スカウト当時。 「…えッ、ボクなんかを使って いただけるんですか!?」 「ええそうよ、むしろアナタ(黒) じゃないとダメなの。」 「ボクどんくさいし採取しか まだできないけれど…。」 「大丈夫、ウチにくればスグ何でも できるようになるから。」 現在。 「あの言葉の意味がこうだったと スグわかってさえいれば…ッ。」 「長老、『さようなら』とか言ってたもんね…。」 「そう、笑顔で、ね……。」 「あぁ、自分は長老でよかったぁ、みたいな。」 「くそ〜、あンのじじい、生きてまた会うことがあったら ぜーったい、首シメてやるぅぅ〜〜〜ッ!!」 「ハハハ、できもしないこと言うなよB。」 突然ガチャリと扉が開く。 「先輩方、ただいま帰りました〜…。」 申し訳なさそうに新人組帰宅。 「ばかー、ばかぁーーーッッッ!!!」 「帰ってくるなよおぉぉぉ〜〜〜。」 おいおいマジ泣きはじめる作成組たち。 その時新人の一人がレベルアップ(笑)。 「……。」 「……。」 気まずい雰囲気の中、Cが言った。 「…ようこそ奈落へ〜。」 〜終〜 |
リィ様からいただいた、エリアトの妖精さん話ですっ!
・・・めちゃくちゃ笑いました。
思い当たる節がありまくりですよっ。ひたすら同じモノを作らせつづけたり・・
鍛えられた腕の妖精・・・(笑)。お外に出たい・・日の光に当たりたい・・っていう
切実な思いが伝わってきそうで、今度からちょっと頼みづらくなりそ・・(笑
ステキな妖精さん小説、ありがとうございましたー!